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R3のアンのです。
ぅ"ぅ"ぅ… やっぱり四苦八苦しながら書いた割には…な感じなんで期待せずにどうぞ





天使が舞い踊りたんだよ。

急に上から10歳ぐらいの女の子が舞い降りて、まるで体重が無いみたいに音も起てずに着地して、楽しそうにふわふわくるくる舞って、俺と目が合うとニコリと笑って甘ったるく拙い声でこう言った。

「お姉ちゃん、アンにもちょうだい」

ん?なにを?
というか、その前に俺はれっきとした人間の男だ!!
少し女みたいな顔だと言われるけどさ…
とかなんとか考えているとまた

「アン、お姉ちゃんのお菓子が欲しいの」

とせかしてきた。
あぁ、そういえば俺が買ったので最後だったな。
まぁいつでも買えるし、子供好きな俺からしてみれば天使みたいな子が喜ぶなら嬉しいから全部あげる。恐らくこの子の名前はアンちゃんなんだろう。

「はい、アンちゃんにあげるよ」

すると嬉しそうに受け取ったと思えば、天使みたいな笑顔からまるでゴミやそれ以下を見るような顔で俺を見るんだ。
え?俺、何か気に障ることした?と不覚にも目の前の子のご機嫌を伺うようなことを必死に考えた。
普通、子供のご機嫌を伺うことは勿論しないが、この子・アンちゃんは違ったんだ

周りの空気というか、気配。
このまま、この状態で殺されてしまうと自然に思える空気。
あぁ、これが殺気か…

「お姉ちゃんじゃなくてお兄ちゃんなの?」

なんて聞かれても俺は男だし、まだ天使だと思っているのが実は死に神だと理解できていない俺は馬鹿正直に男だと告げると

「アン、お兄ちゃんに名前、呼んで欲しくないの。お姉ちゃんだと思ったのに残念なの」

いやいや!!そっちが勝手に勘違いしたんだろ?なんて理不尽なことを言うんだ!!まぁ子供は我が儘だけど、この子は次元が違う。
俺の身体中でこいつはヤバイ!!と警鐘が鳴り響いているのが分かるが、肝心の身体が動かない。


もうダメだと諦めようとしたところで今まで痛い位に感じていた空気が軽くなった。この子の標的が俺から別の何かに移ったんだと思う。
視線は既に俺から離れていたから

「見つけた…アンのシュチャッキャート……」

噛んだ…?
このシリアスな場面の最後の最後に噛んだ幼い死に神は俺の前から過ぎ去った。

もう、夜中に甘いモノを持って時計台の周りを歩くのはよそう。

http://7thseven.2.tool.ms/
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